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数

1. 1から10まで
   

   一　二　三　四　五　六　七　八　九　十 一　二　三　四　五　六　七　八　九　十 yī　èr　sān　sì　wǔ　liù　qī　bā　jiǔ　shí ㄧ　ㄦˋ　ㄙㄢ　ㄙˋ　ㄨˇ　ㄌㄧㄡˋ　ㄑㄧ　ㄅㄚ　ㄐㄧㄡˇ　ㄕˊ 1　2　3　4　5　6　7　8　9　10

   
   
   　まずは1から10までを覚えましょう。なお、注意すべき点は以下のとおりです(初学者は気にしなくて結構です)。

   • 一……1声で読むのは単独のときだけです。次に1・2・3声の字が来ると4声に変化し、次に4声の字が来ると2声に変化します。実例は以下すぐにいろいろ出てくるので割愛します。
     また、日本語でも“215”を“にひゃくじゅうご”でなく“にい・いち・ご”のようにつぶ読みすることがありますが、中国語でもそのように読むことがあります(もっとも最低3桁以上の数字であり、2桁でつぶ読みするのはヘンです)。その際には一は「幺(yāo)／(ㄧㄠ)」と読みます。七との混同をさけるためのようです。
   • 二……後述のように“二つの”というときには「两(liǎng)／兩(ㄌㄧㄤˇ)」となります。
   • 六……文語ではlù／ ㄌㄨˋと読むことがあります。
   • 七……次に4声の字が来ると2声に変化することがあります(大陸の普通話では変化しないのが標準)。
   • 八……次に4声の字が来ると2声に変化することがあります(大陸の普通話では変化しないのが標準)。




2. 11から100まで
   

   十一　十二　十三　十四　十五 十六　十七　十八　十九　二十 三十　四十　五十　六十　七十 八十　九十　一百 十一　十二　十三　十四　十五 十六　十七　十八　十九　二十 三十　四十　五十　六十　七十 八十　九十　一百 shí yī　shí èr　shí sān　shí sì　shí wǔ shí liù　shí qī　shí bā　shí jiǔ　èr shí sān shí　sì shí　wǔ shí　liù shí　qī shí bā shí　jiǔ shí　yì bǎi ㄕˊ ㄧ　ㄕˊ ㄦˋ　ㄕˊ ㄙㄢ　ㄕˊ ㄙˋ　ㄕˊ ㄨˇ ㄕˊ ㄌㄧㄡˋ　ㄕˊ ㄑㄧ　ㄕˊ ㄅㄚ　ㄕˊ ㄐㄧㄡˇ　ㄦˋ ㄕˊ ㄙㄢ ㄕˊ　ㄙˋ ㄕˊ　ㄨˇ ㄕˊ　ㄌㄧㄡˋ ㄕˊ　ㄑㄧ ㄕˊ ㄅㄚ ㄕˊ　ㄐㄧㄡˇ ㄕˊ　ㄧˋ ㄅㄞˇ 11　12　13　14　15 16　17　18　19　20 30　40　50　60　70 80　90　100

   
   
   　“1から10まで覚えればあとは楽勝だ”と思ってはいけません。中国語の数の数え方にはけっこう落とし穴があるのです。上の例文で99までは問題ないと思いますが、最後の百は必ず「一」をつけなければなりません。ちょうど日本語の“億”や“兆”が、“億円”などといえず必ず“一億円”といわなければならないのと同じように、中国語の「百」は「一」が省略できません。この点要注意です。
   　なお、前項で述べたように、「一」は次に1・2・3声の字が来ると4声に変化し、次に4声の字が来ると2声に変化します。
   




3. 101から10000まで
   

   一百零一　一百零二　一百零三　一百零四　一百零五 一百一十一　一百一十二　一百一十三　一百一十四　一百一十五 二百　三百　四百　五百　六百　七百　八百　九百　一千 一万　十万　一百万　一千万　一万万 一百零一　一百零二　一百零三　一百零四　一百零五 一百一十一　一百一十二　一百一十三　一百一十四　一百一十五 二百　三百　四百　五百　六百　七百　八百　九百 一千　一萬　十萬　一百萬　一千萬　一萬萬 yì bǎi líng yī　yì bǎi líng èr　yì bāi líng sān　yì bǎi líng sì　yì bǎi líng wǔ yì bǎi yī shí yī　yì bǎi yī shí èr　yì bǎi yī shí sān　yì bǎi yī shí sì　yì bǎi yī shí wǔ èr bǎi　sān bǎi　sì bǎi　wǔ bǎi　liù bǎi　qī bǎi　bā bǎi　jiǔ bài　yì qiān yí wàn　shí wàn　yī bǎi wàn　yì qiān wàn　yí wàn wàn ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄌㄧㄥˊ ㄧ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄌㄧㄥˊ ㄦˋ　ㄧˋ ㄅㄞ ㄌㄧㄥˊ ㄙㄢ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄌㄧㄥˊ ㄙˋ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄌㄧㄥˊ ㄨˇ ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄧ ㄕˊ ㄧ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄧ ㄕˊ ㄦˋ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄧ ㄕˊ ㄙㄢ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄧ ㄕˊ ㄙˋ　ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄧ ㄕˊ ㄨˇ ㄦˋ ㄅㄞˇ　ㄙㄢ ㄅㄞˇ　ㄙˋ ㄅㄞˇ　ㄨˇ ㄅㄞˇ　ㄌㄧㄡˋ ㄅㄞˇ　ㄑㄧ ㄅㄞˇ　ㄅㄚ ㄅㄞˇ　˙ㄐㄧㄡˇ ㄅㄞˋ　ㄧˋ ㄑㄧㄢ ㄧˊ ㄨㄢˋ　ㄕˊ ㄨㄢˋ　ㄧ ㄅㄞˇ ㄨㄢˋ　ㄧˋ ㄑㄧㄢ ㄨㄢˋ　ㄧˊ ㄨㄢˋ ㄨㄢˋ 101　102　103　104　105 111　112　113　114　115 200　300　400　500　600　700　800　900　1,000 1,0000　100,000　1,000,000　10,000,000

   
   
   　次の落とし穴は、途中に0のある数字の数え方です。
   　途中に0があるときは、必ず「零」をはさまねばなりません。もしはさまずに「一百二」というと、後述のように“120”になってしまいます。なお、上例では出てきませんが、途中に複数の0があっても、「零」は一つでかまいません。たとえば「一万零二」は10,002、「一万零二十」は10,020、「一万零二百」は10,200のことになります。
   　数をつぶ読みするときは、「零」をあるだけ読みます。たとえば1002は「一零零二」となります。西暦年はつぶ読みする習慣なので、2000年は「二零零零年(nián/ㄋㄧㄢˊ)」と読みます。
   　次に「十」の扱いです。上で「百」は単独で使えず必ず「一百」となる、と書きましたが、実は「十」も同様で、原則として「一十」のように言うのです。ただし、数の最初が「一十」で始まるときに限って「十」のように言うのです。よって112は「一百一十二」のように言います。100,000は「一十万」となるかと思いきや、最初が「一十」なので「十万」となる、というわけです。
   　上で、「一百二」が“120”になる話をしましたがその理由を説明しましょう。“xy0…”のような形になっているときはyのあとの単位を省略できるのです。つまり、そこからあとは全部ゼロ、というときには単位を省略できるというわけです。だから12000は「一万二千」でもいいのですが、末尾の単位の「千」を省略できるのです。もっとも末尾の単位を省略できるのは、そこまでに「零」が入らない場合です。もし10200を「一万零二」などと言ったら10002と紛らわしいので、これはさすがに「一万零二百」というわけです。
   　最後、一億は「一亿(yí yì)/一億(ㄧˊ ㄧˋ)」と言ってもいいのですが、口語では「一万万」のように言うのが普通です。
   




4. 1個、2個……
   

   一个　两个　三个　四个　五个 六个　七个　八个　九个　十个　十来个 一個　兩個　三個　四個　五個 六個　七個　八個　九個　十個　十來個 yí ge　liǎng ge　sān ge　sì ge　wǔ ge liù ge　qí ge　bá ge　jiǔ ge　shí ge　shí lái ge ㄧˊ ˙ㄍㄜ　ㄌㄧㄤˇ ˙ㄍㄜ　ㄙㄢ ˙ㄍㄜ　ㄙˋ ˙ㄍㄜ　ㄨˇ ˙ㄍㄜ ㄌㄧㄡˋ ˙ㄍㄜ　ㄑㄧˊ ˙ㄍㄜ　ㄅㄚˊ ˙ㄍㄜ　ㄐㄧㄡˇ ˙ㄍㄜ　ㄕˊ ˙ㄍㄜ　ㄕˊ ㄌㄞˊ ˙ㄍㄜ 一つ　二つ　三つ　四つ　五つ 六つ　七つ　八つ　九つ　十(とお)　十(とお)ぐらい

   
   
   　最後に個数の言い方です。
   　日本語では本は一冊二冊、人は一人二人、鉛筆は一本二本というふうに、数には原則として単位をつけていい、どういう単位で数えるかはものによってきまっています。中国語も同様で、この単位のことをふつう「量词(liàngcí)/量詞(ㄌㄧㄤˋㄘˊ)」といいます。量詞は非常に多くの種類があり、ものによって何を使うかがきまっており、それを覚えるのが一苦労です。ともかく実際に口にすることで覚えていくしかありません。
   　ここでは比較的オールマイティに使える「个(gè)/個(ㄍㄜˋ)」をまず覚えましょう。他の量詞の代用がきくことが多く、量詞が思い出せないときに代用することが可能です(中にはおかしくなる場合もあります)。
   　「个/個」は4声ですが、量詞として用いるときには軽声になります。が、元来が4声であったことの副作用として、前の「一、七、八」を2声に変化させてしまいます。なお、現在の大陸では「七、八」は声調変化せず1声のままというのが本則のようです。
   　“2”は、後に量詞が来ると「两/兩」になります。もっともこれは“2そのもの”に限られることなので、“12こ”は「十二个/十二個」です。
   　「来/來」を数のあとにつけると“～ぐらい”という概数を表します。この場合の「来/來」は軽声にはなりませんが軽く読みます。
   




5. 序数
   

   第一　第二　第三　第四　第五 第一　第二　第三　第四　第五 dìyī　dì'èr　dìsān　dìsì　dìwǔ ㄉㄧˋ ㄧ　ㄉㄧˋ ㄦˋ　ㄉㄧˋ ㄙㄢ　ㄉㄧˋ ㄙˋ　ㄉㄧˋ ㄨˇ 第一(一番目)　第二(二番目)　第三(三番目)　第四(四番目)　第五(五番目)

   
   
   　実は原著では次ページ“日付と時刻”の途中、「一号/號、二号/號」の次にあるのですが、順序を組み替えてここに移動しました。「第」は日本では“才”の左上に点を打つ略字が用いられることがありますが、中国ではそういう字は用いません。そのかわり古典では「弟」と書いてあったりすることがあります。