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X[難]を用いるものがまだ残っていますが、今回が一応実質的に最後です。
M[一]は横画、L[中]は縦画の入力に用います。横画、縦画が一番ラクかと思いきや、実は一番難しいと言えます。というのは、もしこの横画にテンがついていればY[卜]、縦画が交差していればJ[十]やT[廿]…と、どんどん別のもので取らねばならなくなるからです。そういうものではなく、ここはどうしても横画だけでしか取れないというところに限ってM[一]を使うわけです。L[中]についても同様です。ですから、他の倉頡字やその輔助字形をすべて覚えた上でないと、M[一]やL[中]は取れないということになるわけで、その意味では一番難しいのです。だから最後に持ってきました。
1. M[一]で始まる字
| キー | 基本字形 | 輔助字形・解説 |
| M |
一(横) |

横画、厂、工
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M[一]はまず「一」のような横画の入力に使います。上で書いたように、他の倉頡字では取れずどうしても横画としてしか取れないというところに限って取るようにします。
それから、左下から右上にハネ上げるような点は、「一」とみなしてM[一]で取ります。たとえば「均」はGPIM[土心戈一]となります。
それからM[一]の輔助字形には、「ノ」のついた「一」というのがあります。それは「厂」のようなものでもいいし、「石」の最初2画のようなものでもいいのです。これはついつい忘れがちで、「ノ」を分解してL[中]みたいに考えてしまうのです。なお、「斤」の冒頭2画はH[竹]でした。その違いは、左→右と書くか、右→左と書くかです。つまり「斤」の冒頭は右→左なので、右上から左下へのテンなどを入力するH[竹]の輔助字形に分類されているのです。左→右と書くものがM[一]なのです。なお、「反」は中国では右から左に書くのでHE[竹水]です。こういう日中の字形の違いが落とし穴になることがあります。
そして「工」のようなものもまとめてM[一]で取れます。これは「厂」とは別に、そういうものだと覚えてしまったほうがいいかもしれません。
●整体字
いっぱいあります。しかもM[一]で取れる部分は少ないことが多いので、途中省略の事例(1、2、3打めまで取ってあとは最後)がけっこうあります。
●「一」という字形で始まる字首
●「厂」
「厂」は「ノのついた一」とみなしてM[一]でまとめて取ります。ちなみに「广」はI[戈]です。「厠」「廁」、「厨」「廚」のように、「厂」と「广」だけの違いの異体字の関係はけっこう多いのですが、M[一]←→I[戈]の変更だけで対応できます。。
●「石」の上部
特に「歹」は字首としてはMN[一弓]になります。
●「工」
2. L[中]で始まる字
| キー | 基本字形 | 輔助字形・解説 |
| L |
中(縦) |

縦画およびコロモヘン
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L[中]はともかく縦画です。「川」の一番左のようにちょっと曲がっててもかまいません。あとはコロモヘンの入力が主な仕事です。
ところでいま、「川」の一番左のようにちょっと曲がっててもかまいません、と書きましたが、あまりに角度がついてしまうと、H[竹]で取るものとの見分けがつきません。現に、「儿」はLU[中山]なのに(HU[竹山]を許容しているIMEもあります)、「几」はHN[竹弓]なのはこれいかにというところです。第五代倉頡輸入法手冊では次のように説明しています。
- L[中]で取るもの(縦画とみなすもの)
- 上から下にまっすぐ降りている筆画……(例)巾、到
- 字形のバランスのために曲がっているもの……(例)儿、兆、冘
- まっすぐに書いても曲げてもOKなもの……(例)非、栾
- H[竹]で取るもの(ナナメとみなすもの)
- 右上から左下に払う短い筆画……(例)升、參
- 他の筆画との比較・関連で曲がっているもの……(例)侃、乃、几、戊、方
というわけですが、特に2.と5.の違いがよくわかりません。かなり強引なところもあるようです。まあ、L[中]でダメならH[竹]でやってみるのがいいのでしょう。
あと一つ重要なものがありました。「聿」の上半分。「聿」はLQ[中手]、「隶」はLE[中水]です。Q[手]の輔助字形と違って横画は3つあり、かつ右側がつながっています。
●整体字
●「ころもへん」
すでにやったのでちょっとだけやります。
●まがっているけどL[中]
●「聿」の上部
●鬥
複合字で、LN[中弓]で取ります。
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